AELLAの原点

我々は「走る」、「止まる」、「曲がる」、といったオートバイの機能面だけでなく、「眺める」まで、愛車のすべてを視野に入れた「トータルデザイン」というテーマで、 個別の課題を満たし、融合しつつ、それらを超えてライディングそのもののクオリティに迫った製品づくりをプロデュースしています。

アルミの塊をどこまで美しくできるか。
機能やコストを最優先するのなら、凝ったデザインは必要ない。しかし、バイクのパーツはただの工業製品ではない。優れた機能に加え、所有する喜びも持ち合わせる必要がある。
バイクを知り尽くし、機材を知り尽くしているからこそ、我々は無垢のアルミ素材に作り手の魂の息吹を吹き込むことができると考えます。

オートバイの乗り味を堪能するには少々工夫が必要です。
例えばライディングポジションの見直し。ほんの少し日本と日本人にあったポジションに変更するだけで、オートバイを操る術が見えてきます。
そうして楽しみながら乗っているうちに、さらに気になるところに気付くはずです。その時はまた、少し手を加えて下さい。愛車の声に耳を傾けながら…
こうした対話が愛車との距離をグッと近づけてくれるでしょう。オートバイとの語らいの時間もバイクライフの楽しみの一つ。AELLAは、そんなバイク乗りの世界を広げるお手伝いがしたいのです。
オートバイが好きだから、一品一品こだわりぬいた製品を。AELLAは、これからも、走る楽しさを伝える製品を作り続けます。

そんなAELLAでは、企画・研究・開発から、設計・制作まですべての工程を自社で行っています。
CADを使って360度のアングルから設計された図面を元に、全行程を自動で行うマニシングセンタをプログラミング。
切削加工の後さらに時間をかけて手仕上げを行います。
一つひとつの工程をゆるがせにしないこと。それがAELLAクオリティなのです。
これから、AELLAの生まれた原点から、開発、製造、組立と順にご紹介いたします。
AELLAの魅力を存分に感じてください。

原点(FUNCTIONAL DESIGN)

私たちが追い求めるもの。
自分たちが必要と感じ、試行錯誤を重ね納得できた製品がAELLAである。
テーマは機能デザインの確立。目の前に1組のライディングステップがある。構成するパーツの1つひとつに平滑な面はほぼなく、柔らかな局面で構成される。

すべてのエッジは滑らかに仕上げられ、触れた指に作りての温もりまでが伝わってくる。吸い寄せられるように手に取ると、
ハッとするほどの軽さに驚くはずだ。普通では目に触れない裏側まで、執拗とも思える肉抜き加工が施してある。